もうすぐ、入園式から1か月が経とうとしています。初めておうちの人ではない大人と過ごす子、新しい友だちや保育者、保育室や遊具と出会った子など、0歳児も5歳児もみんな、期待と不安が入り混じった4月を送ったのではないでしょうか。
この時期、特に乳児組の担任は、お子さんが安心して保育園で過ごすことができるようにと、心を配ってきました。ようやく、一人ひとりの子どもにとって、保育者が安心できる存在となり、保育園はなんだか楽しいところかも、と思ってもらえるようになってきたようです。保育室から聞こえる泣き声の音量がずいぶん小さくなり、そのかわりに笑顔が見られるようになってきました。
背中の温かさを感じながら、眠りにつきました。心地よい子守歌も聞こえます。
保育者のまなざしを感じ、安心しているのでしょう。気に入ったあそびをずっと繰り返しています。
保育者と手をつないで園庭を散歩中。
踏み台を持ってきました。友だちと同じようにやってみたいのでしょう。ちょうちょも飛んでいました。
「ケーキができたよ。はいどうぞ」保育者の手から、ケーキを受け取りました。
保育者が玩具のボタンを押しています。その手元をじっと見ながら、同じようにおもちゃを操作しています。
この子にとって、どのように接するのが安心につながるのだろう、と保育士は思いを巡らし、子どもの様子をみんなで語り合います。お子さんによって笑顔になるまでの時間はまちまちです。それでも保育士は、「嬉しいね」「嫌だったね」などと子どもの気持ちに寄り添いながら、その子の不安が和らぐのを焦らずに待っています。